月別アーカイブ: 2020年2月

中国輸出コンテナ運賃市況

先週の中国輸出コンテナ運賃市況は荷動きが総じて減少に転じると同時に船社の大規模な運休措置で改善、船社が低硫黄燃料に対応した新サーチャージを導入したことで多くの航路で上昇を続け、上海航運交易所(SSE)が5日に発表した上海輸出コンテナ運賃指数(SCFI)は850.27と前週比3.7%上昇した。
 欧州航路はクリスマス向け出荷ピークの谷間から中国の春節向け出荷ピークが近づき輸送需要も回復すると同時に船社の運休措置で需給が改善、上海出港船の平均消席率は95%以上、多くは満船出港となった。これを支えに船社が低硫黄燃料新サーチャージを導入し始めたことや一部船社がスペースタイトで値上げしたことで市況もアップ、上海出しスポット運賃(THC除く)のSCFIは800ドル/TEUと前週比4.4%上昇した。地中海航路は輸送需要回復の勢いが欧州航路より弱かったが船社の大規模運休で需給が改善し、上海出港船の平均消席率は90~95%で推移、一部船社の低硫黄燃料新サーチャージ導入で市況は上昇し、SCFIは771ドル/TEUと前週比5.6%上昇した。
 北米西岸航路は春節前の出荷が始まり、荷動き減少に歯止めがかかると同時に船社の大規模運休で需給が改善、上海出港船の平均消席率は90~95%で推移、SCFIは1,509ドル/FEUと前週比7.4%上昇した。北米東岸往路は需給が基本的に安定、上海出港船の平均消席率は95%以上となったが、低硫黄燃料新サーチャージが比較的高額で一部船社が顧客を維持するため小幅値下げしたことで、市況も値下がり、SCFIは2,638ドル/FEUで1.7%下落した。
 中東ガルフ航路は輸送需要が高水準で安定、一部船社の運休も手伝い、需給も健全性を維持し、上海出港船の平均消席率は95%と、市況も回復を続け、SCFIは930ドル/FEUと前週比11.4%上昇した。

WTOの1Q商品貿易指標1.1Pt低下

 世界貿易機関(WTO)が17日発表した今年1~3月期の商品貿易指標(Goods Trade Barometer)は95.5と前期(19年10~12月期)の96.6から1.1ポイント低下、米中貿易摩擦による中国経済の減速などを要因に、分岐点の100を6四半期連続で割り込んだ。指数は輸出受注や自動車生産・販売などから算出、100を上回れば商品貿易が拡大、下回れば縮小傾向を示し、世界貿易の実態をいち早く把握する指標となっている。今回は新型コロナウイルス(COVID-19)による肺炎の感染拡大の影響は反映させていないため、今後さらに貿易の動きが鈍化する可能性がある。
 WTOの貿易統計によると、19年7~9月期の世界の商品貿易量は前年同期比0.2%減少、10~12月には前年同期よりわずかに上昇する可能性があるが、最新の商品貿易指標では持続的回復の兆しは示されず、今年1~3月期は貿易量が再び減少する可能性があるが、これを確認する公式統計は6月に公表される。

チリ産果物出荷季節で香港まで高速サービス

チリ産のぶどう、キウイフルーツなど果物の出荷シーズンを迎え、Hapag-Lloyd(独)は、現代商船(韓国)、MSC(スイス)、Ocean Network Express(ONE)と協調配船する極東/南米西岸航路のLoop 1(AN1)でバルパライソ1月8日発の“MOL Beyond”10,100TEU)から3月の第2週(第13週)までの第1四半期中に、バルパライソから香港まで22日、香港経由で上海まで27日の季節限定高速サービスを開始した。
 AN1には9,300~10,000TEU型11隻が投入、通常は基隆~塩田~香港~上海~寧波~釜山~マンザニーヨ~ラザロカルデナス~カヤオ~アントファガスタ~バルパライソ~コロネル~バルパライソ~基隆のローテーションで定曜日ウイークリーサービスしている。