中国輸出コンテナ運賃市況 COVID-19の影響度合で航路により差

中国輸出コンテナ運賃市況は新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミック(世界的な大流行)がマーケットに大きな影響を与える要因になっているものの、航路により差はあり、中国の輸出コンテナ市場は全体的に大きな変化はなく、上海航運交易所(SSE)が15日に発表した上海輸出コンテナ運賃指数(SCFI)の総合指数は854.08と前週から横ばいだった。
 欧州航路は欧州の多くの国でCOVID-19の感染が抑制、一部の国が規制措置を緩める経済政策を打ち出したことから、欧州向け荷動きが回復した。一方、船社の運休による船腹削減も継続、需給が改善し、上海出港船の平均消席率は90%以上、一部は満船となり、市況は反発し上海出しスポット運賃(THC除く)のSCFIは831ドル/TEUと前週比比11.7%上昇した。地中海航路も欧州航路と基本的に同じ状況で、SCFIは875ドル/TEUと前週比26%上昇した。
 北米航路はCOVID-19の感染拡大が続き、企業の生産と経営が妨げられ、失業者が急増し、輸送需要も減少、船社が船腹規模の抑制を続け、上海出港船の平均消席率は北米西岸航路が約95%、北米東岸航路は約90%で推移した。市況はCOVID-19の流行程度で差が生じ、北米東岸航路は大幅下落、北西岸航路は小幅下落にとどまり、SCFIは北米西岸航路が2,542ドル/FEU、北米東岸航路が2,542ドル/FEUと前週比でそれぞれ2.5%、6.4%下落した。
 中東ガルフ航路は仕向け地の市場がラマダン(断食月)に入り、加えてCOVID-19の影響で荷動きは低迷したが、一部船社が運休措置を講じ船社が船腹削減を続け、上海出港船の平均消席率は約90%で推移、市況はやや上昇し、SCFIは656ドル/TEUと前週比2.5%上昇した。
 豪州・ニュージーランド航路はCOVID-19の感染拡大が抑制、経済も徐々に回復し、荷動き量も安定、需給はバランスを保持、上海出港船の平均消席率は90%以上、一部は満船となった。市況は全体的に平穏だったが、一部船社が値下げ集荷したことで小幅下落し、SCFIは935ドル/TEUと前週比1.6%下落した。
 南米航路はCOVID-19が南米で猛威を振るい多くの国が都市封鎖したが、南米西岸航路の輸送需要は国により差が生じ、船社が船腹規模を削減、上海出港船の平均省席率は約90%となり、市況は前週に反発したあと再度下落し、SCFIは998ドル/TEUと前週比15.4%の下落となった。
 日本航路は輸送需要が基本的に安定、市況も小幅上昇し、SCFIは関西航路が228ドル/TEU、関東航路が244ドル/TEUと前週比でそれぞれ2.6%下落、0.4%上昇だった。