月別アーカイブ: 2021年6月

Hapag-Lloydが最新状況 北米東西両岸港の混雑続く

Hapag-Lloyd(独)は16日、混雑が深刻化している米国各港のオペレーションの最新状況をまとめた。
 米国西岸のロサンゼルス/ロングビーチ港は12日現在、沖待ちコンテナ船は35隻あり、トラックの不足により輸入貨物の搬出時間も長時間化しているほか、寄港船の混雑と新型コロナウィルス(COVID-19)対策により一部ターミナルの閉鎖も発生し、寄港船の一部は予定していたターミナルではないバースで荷役を強いられる可能性がある。
 またオークランド港では、12日現在、10隻が沖待ち中で、代替港として臨時寄港する船が増えている。同港でも港湾での労働力が不足し稼働率が平常よりも落ちており、現在、機材オペレーターのトレーニングにより、今後の増加に備えている。
 東岸のニューヨーク/ニュージャージー港は輸入貨物と空コンの滞留で引き続き混雑状況が続いているため、現在休日営業などによりコンテナの搬出を継続しているが、悪天候により本船荷役に遅れが出たため、混雑は来週まで続くと見ている。
 サバンナ港では霧による一時閉鎖により混雑が発生し、現在16隻が沖待ち中だが、混雑は間もなく解消するとしている。
 カナダでも悪天候と寒波により東西両岸港で混雑しバンクーバー港のコンテナ滞留は今年第2四半期まで続くと予想されるほかプリンスルパート港でも沖待ち期間が9.8日、東岸のハリファックスでも1.9日、モントリオール港は3.2日の沖待ちが発生している。

トラック業界景況感、10-12月改善 全ト協調査、1-3月期は再び悪化予想

全日本トラック協会は15日、4半期ごとに実施しているトラック運送業界の景況感調査結果をとりまとめた。それによると、2020年10月-12月期は、コロナ禍での通販需要の拡大で「宅配貨物」の輸送量、営業収入、営業利益、営業利益ともに前期と同様、大幅な改善となった。「一般貨物」、「宅配以外」でも輸送量、営業利益などが回復基調となったことから▲65.3(前年同期比)となり、前回(▲91.7)から26.4ポイント改善した。1-3月期の見通しは、1月の緊急事態宣言の発令、新型コロナウイルス感染拡大による経済活動の低迷の影響を織り込み、▲71.6(今回▲65.3)と6.3ポイント悪化する見込みだ。
 10-12月期の一般貨物は、輸送数量が▲62.0(前回▲93.4)と31.4ポイント改善、運賃・料金の水準は▲18.4(▲29.4)と11.0ポイント改善し、営業収入(売上高)は▲58.0(▲92.2)と34.2ポイント、営業利益は▲56.1(▲84.4)と28.3ポイントそれぞれ改善した。
 1-3月期は、輸送数量が▲62.4(今回▲62.0)と0.4ポイント悪化し、運賃・料金の水準は▲22.0(今回▲18.4)と3.6ポイント悪化することから、営業収入(売上高)は▲59.2(▲58.0)と1.2ポイント悪化する見込みである。営業利益は▲59.2(▲56.1)と3.1ポイント悪化する見込み。
 10-12月期の宅配貨物は、輸送数量が146.4(前回142.9)と3.5ポイント改善、運賃・料金の水準は▲14.3(14.3)と28.6ポイント悪化したものの、営業収入(売上高)は150.0(135.7)と14.3ポイント、営業利益も139.3(135.7)と3.6ポイントそれぞれ改善した。
 1-3月期は輸送数量が150.0(今回146.4)と3.6ポイント改善、運賃・料金の水準は10.7(▲14.3)と25.0ポイント改善、営業収入(売上高)は153.6(150.0)と3.6ポイント改善、営業利益も142.9(139.3)と3.6ポイント改善する見込み。

先週のFBX、春節入りも1%の小幅下落

香港を拠点とするロジスティクス企業で、発送見積もりをワンストップのオンラインサービスを提供しているFreightosによると、先週の中国・東アジア発のFreightos Baltic Index(FBX)と呼ぶスポット運賃指数は、4,089ドル/FEUと前週から1%下落したが、中国が春節休暇に入ったにもかかわらず1月中旬以降4,000ドル/FEU台と前年同期の2.8倍の高水準を維持した。
 北米西岸向け(FBX01)は4,337ドル/FEUと前週比0.1%上昇、北米東岸向け(FBX03)は5,303ドル/FEUで12%下落、一方、北欧州向け(FBX11)は8.150ドル/FEU3%上昇、地中海向け(FBX13)は7,653ドル/FEUで1%下落した。
 復航は北米西岸出し(FBX02)が806ドル/FEUで9%下落、北米東岸出し(FBX04)が842ドル/FEUで12%下落、北欧州出し(FBX12)は1,488ドル/FEUで0.2%下落、地中海出し(FBX14)は1,393ドル/FEUで4%下落した。
 Freightosは昨年2月、ボルチック海運取引所(英国)とFBXと呼ぶ、世界初の海上コンテナのデイリースポット運賃指数を立ち上げた。指数は世界の主要12航路における1,800万件にのぼる運賃見積もりを収集し40’コンテナあたりで表示している。

港湾春闘がスタート、組合が要求書提出 認可料金復活へプロジェクトチーム設置など

 日本港運協会と全国港湾労働組合連合会/全日本港湾運輸労働組合同盟は17日、21年港湾春闘で初の中央団交を開き、労働側が産別労働条件・産別協定改定に関する要求書を提出した。新型コロナウイルスの感染リスクを避けるため、労使ともに参加者を限定した形で開催した。2回目の団交は3月9日午後1時半から開く。
 第1回中央団交では全国港湾・港運同盟が産別要求の趣旨を説明、プロジェクトチームを設置して労使共同で認可料金制度の復活、適正料金収受の取り組みを推進すること、新型コロナウイルスなど感染症への措置を講ずること、産別最低賃金については、17年度の16万8,920円を協定化すること、21年度は19万35円(日額8,260円)とすることを要求、基準賃金は40歳36万8,900円への改定を要求した。
 また雇用確保と要員増、産別協定の全港・全職種適用と産別協定集の編纂や、東京オリンピック・パラリンピック、大阪万博の開催に伴う港湾物流と港湾労働への負の影響を除去するため、中央・地区で事前に協議し万全の体制をつくることなどを要求した。